昔 裏切ったあの人は
さよならも言わなかった
嘲った笑いを最後に浮かべ
虫を殺すような瞳で
僕の心を覗き見た

ふとまわりを見回せば
どうしようもない現実ばかり
同じような夢ばかり見て
目を覚ませば 涙で滲む
あの暗い空の下
ギター抱えた君と出会った

ふとまわりを見回せば
犠牲の上に居座る人々
ちっぽけな僕らにも 多分何か
大きな幸せが降り注ぐ…

確率は1%にも満たない
君は涙にくれる僕を見て
優しく笑ってくれたけど
それを喜ぶ余裕すら
その時の僕にはなかったんだ

けれどこの雨を降らせるのが
小さな天使だったとしたら
その確率は
なきにしもあらずだと思うんだ

ふと見上げれば
そこに神を見た気がして
もしかしたら僕は
空へ還れるかもしれないと思ったんだ

今までの全ての現実は
君と会う夢のためにあった


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