アネモネ
一つも零れ落ちないように 両手ですくおうとしていた
思い出など 時が行けば モノクローム
想いだけが 永遠に光を放つ
夢にも似たこの花を 摘み取ってしまえば
その刹那には 君を描ける
完全なものなど ないこともわかっていた
けれども
さよなら