蝉
明日 僕は土へと還る
けれど 後悔など一つもない
太陽に導かれて 強く生きられたから
君に出逢えて 希望を残すことができたから
忘れないよ
焼け付くようなアスファルトの熱さも
木陰の涼しさも
嬉しそうに見つめる子供たちの声も
羽根に想いを乗せて 僕は旅立つ
秋の訪れを前に
広い広い空へ