さあ、僕の手を離して。
君はもう大丈夫。僕は空に還るよ。
もう少し一緒にいたかった。
けれどもう、僕は君を見ていられないから。

ほら、もう少しで夜が来る。君は朝を迎えたばかりだから。
懐かしい太陽が君を照らしている。僕の上に降るのは悲しみ。

そろそろ行かなくちゃ。さようなら、元気でね。
最後に一つだけ。

どのみち空へ落ちるなら、心だけでも残したかった。
君の中に、一欠片だけでも。